会報『かぬち』16号(2012年4月発行)
CONTENTS
支部長挨拶
はじめに
3月11日に我々は未曾有の東日本大震災を経験しました。被災された方々の復興を願うとともに、JIA沖縄支部として出来る限りの支援をしていきたいと思います。この災害を深く受け止め、沖縄での安全で省エネルギーな、持続可能な建築、都市の在り方を考える契機としたいと考えます。また、これまで慶佐次前支部長が取り組んできた事業についても引き続き継続して、下記の基本活動を主軸に、より活発に取り組んで行きたいと思っています。そして、建築や街づくりへの提言を積極的に行っていくつもりです。皆さまのご理解と御支援をよろしくお願いします。
設計業務環境改善に向けた活動
経済状況が厳しい中で業務環境を改善し、皆さまのご理解をいただきながら、より良い設計環境をはぐくんでいきたいと思います。
また、過去の実績主義によるプロポーザル方式を改良して、中小アトリエ事務所も参加しやすい提案型設計案中心の「新方式プロポーザルコンペ」を引き続き他団体と強調して提言していきたいと思います。
次世代の育成活動
支部主催の卒業設計推奨も回を重ね定着してきました。建築を志す学生達の登竜門として励みとなるよう発展させていきたいと思います。また、県関係部署の御尽力により若い設計者を対象とした設計コンペ(U-40)が実現しました。選ばれた最優秀案の完成に向けて、支部としてもしっかりと見守っていきたいと思います。
それから、支部会活動においても若手建築家の活発な参加を促し、支部のより一層の活性化を図りたいと考えています。
建築、街づくりの文化活動
昨年県立美術館博物館で開催した「建築展」を引き続き企画し、恒例の文化事業として定着させたいと思います。また、沖縄建設新聞に連載中の「建もの旅日記」の執筆者を賛助会員の方々にも参加していただいて、よりJIAを読者の方々に身近なものとしてアピールしたいと思います。
新しい事業として、沖縄振興計画への提言に向けた「沖縄環境特区構想委員会」を設けました。沖縄の歴史、文化、気候、風土に基づいた独自の見解を提言していきたいと思います。