会報『かぬち』25号(2021年5月発行)

CONTENTS

・支部長挨拶
・2020年度(第24回)通常総会
・沖縄未来建築塾[第5期]
・第6回 沖縄建築賞
・第9回 沖縄県アンダー40設計競技
 ティーダフラッグス2020 in 本部港
・第24回 卒業設計作品選奨
・JIA 沖縄支部国際交流活動報告書
 ∟ 国際交流事業 2012 タイ王国(バンコク)研修
 ∟ 国際交流事業 2013 タイ王国(チェンマイ)研修
 ∟ 国際交流事業 2014 シンガポール研修
 ∟ 国際交流事業 2015 香港・マカオ研修
 ∟ 国際交流事業 2016 カンボジア研修
 ∟ 国際交流事業 2017 大韓民国(ソウル)研修
 ∟ 国際交流事業 2018 マレーシア(クアラルンプール)研修
・JIA沖縄支部 新規会員のご紹介
・JIA沖縄支部 会員名簿

 

支部長挨拶 

平素より(公社)日本建築家協会(JIA)沖縄支部の活動に格別のご高配を賜り、心より感謝申し上げます。特に法人協力会員の皆様におかれましては、毎年各事業に対し多大なご協力を賜り、この場をお借りしてお礼申し上げます。

沖縄支部1996月に九州支部より分離し、現在支部発足24年目となります。全国単一組織であるJIA10支部の内、1県1支部は北海道と沖縄のみとなり、地域の独自した活動や建築文化の向上に努めて参りたいと思います。

日本唯一の亜熱帯気候に属し、独特の文化圏を持つ沖縄建築を再考し、世界に誇れる建築文化の将来像を、会員と共につくりあげることを2019年度から事業計画の中心に据え支部活動を行ってまいりました。市民に対して「頼れるJIA」として、会員に対して「学べるJIA」として、また組織として「楽しめるJIA」を掲げ、様々な事業に取り組んで参りました。

しかし、コロナ禍の影響により5月の支部定期総会は初めてとなるオンライン形式での開催となり、その後も毎月の役員会はオンラインや対面とオンラインを併用する形で実施する等、新しい活動の在り方を模索する一年となりました。この様な状況は当面続くことが予想されており、アフターコロナを見据えた会運営や社会の在り方、建築分野においては感染対策、在宅勤務へのニーズ対応等、新たな取り組みを模索しなければなりません。

さて、コロナ禍の中開催した第5期沖縄未来建築塾「身近な農業・生産を知ろう」は、全8回の内3回までは順調に進められましたが、その後の感染拡大により残念ながら中止となりました。また、沖縄県主催、JIA沖縄支部他の団体の後援で実施しているティーダフラッグス(U40コンペ)は今回で9回目を迎え、過去最多の応募数となるなど若手の技術力向上に貢献する事業として定着しています。継続して実施して頂いている沖縄県に対してこの場をお借りし感謝申し上げます。

また、3月に開催した第24回卒業設計作品選奨は、専修・専門学校部門6点、大学部門4点の出展があり、公開審査による白熱した議論が交わされ、学生達も大いに刺激を受けたのではないでしょうか。最優秀作品は、JIA本部で開催する全国卒業設計作品選奨へ沖縄代表として出品されます。これまで沖縄からの入賞はありませんので、卒業設計に掛けた想いをぶつけて入賞を果たして頂きたいものです。

次年度もコロナ禍の影響を見据えながら、「建築展」や「建築文化講演会」、「卒業設計作品選奨」、「沖縄未来建築塾」、「家づくりカルチャースクール」等、様々な公益活動を通して県民を始め建築を志す若手や学生の支援活動を実施してまいります。

更に沖縄県や建築関係団体と協力して開催している「ティーダフラッグス(U40コンペ)」は若手の登竜門として、また、建築設計三会が中心となり開催している「沖縄建築賞」は、沖縄の建築文化の向上に貢献する事業に成長しており、引き続き関係者と共に協力し実施して参りたいと思います。

本年のトピックとして11月4~6日の会期にて、19年ぶりに沖縄にて全国大会が開催されます。大会テーマは「首里城の輪郭」~失われたことでみえてくるもの~。全国から多くの会員や関係者が来沖し、学びのある楽しい大会にすべく会員や関係団体と共に準備を進めており、一般の方にも参加頂けるプログラムを多数準備していますのでご期待頂ければと思います。

結びに、今年度は昨年実施できなかった事業も含め全国大会の成功裡を目指し、また建築家を目指す学生や若手が育つ環境を整え、JIAの公益活動を通じて各会員が魅力的なまちや建築にづくりに責任を持って関わり、社会に信頼されるよう活動を推進して参りたいと思います。

 

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