会報『かぬち』29号(2025年5月発行)
CONTENTS
支部長挨拶

平素より公益社団法人日本建築家協会(JIA)沖縄支部の活動に格別のご高配を賜り、心より感謝申し上げます。法人協力会員の皆様におかれましては、毎年各事業に対し多大なるご支援ご協力を賜り、この場をお借りして厚く御礼申し上げます。
沖縄支部は1997年6月に九州支部より分離し、現在支部発足28年目となります。JIAは全国単一の組織となっており、全国10支部(1県1支部は北海道と沖縄のみ)で構成された公益社団法人です。
日本唯一の亜熱帯気候に属し、独特の文化圏を持つ沖縄建築を再考し、世界に誇れる建築文化の将来像を会員と共につくりあげることを2019年度から事業計画の中心に据えて支部活動を行って参りました。「頼れるJIA」、「学べるJIA」、「楽しめるJIA」を掲げ、地域の独自性を活かした活動や建築文化の向上に努めてきました。
さて、昨年5月の通常総会において3期2年目の事業がスタートし、本部や支部活動を活発に実施して参りました。
本部関連では、昨年9月と11月に開催された「第5期2050カーボンニュートラル連続セミナー」も通算20回となり、会員外も含めて多くの方にご参加頂きました。11月28日から30日に開催された「JIA建築家大会2024別府」には、沖縄支部より過去最多となる29名の方にご参加頂きました。
支部関連では、45歳以下の建築系学生・設計事務所スタッフ・行政職員対象の「第7期沖縄未来建築塾」を開講し、講師と塾生により「居場所を作ろう・考えよう」をテーマに活発なディスカッションを繰り広げました。建築設計3会の実行委員会で構成する「現名護市庁舎のこれからを考える会」は、名護市庁舎建設に関わった方々をゲストとしてお迎えし「アサギテラスマルシェ」を開催しました。「第28回卒業設計作品選奨」は、短期大学、専修・専門学校部門9点、大学部門10点の出展があり、公開審査による白熱した議論が交わされ、学生達も大いに刺激を受けたのではないでしょうか。最優秀作品はJIA本部主催の全国卒業設計作品選奨へ沖縄代表として出品されます。コロナ禍でしばらく開催ができていなかった建築文化講演会は、世界的建築家、妹島和世氏を講師にお迎えし、盛大に開催することができました。
また、沖縄県が主催し、JIA沖縄支部や建築団体等の後援で開催している「ティーダフラッグス(U40コンペ)」は13回目を迎え、若手の登竜門として定着し、今年度は23作品の応募がありました。これまでに数多くの魅力的な作品が完成しており、更なる若手育成事業として、これらを巡るツアーの検討も行いたいと考えています。建築設計3会、沖縄タイムス社で開催している「第10回沖縄建築賞」は、住宅部門11作品、一般建築部門7作品の応募があり、気候風土を意識した完成度の高い作品が揃い、白熱した審査となりました。第10回の節目の年となったことを機に、過去の受賞作品の「アーカイブ化」や一般にも開かれた「第10回沖縄建築賞受賞作品見学会(バスツアー)」を開催致しました。
結びに、次年度も「建築展」や「卒業設計作品選奨」、「建築文化講演会」、「沖縄未来建築塾」、「まちづくり計画」等、会員を始め建築家を志す学生や若手育成の環境を整え、JIAの公益活動を通じて魅力的なまちや建築づくりに責任を持って関わり、社会に信頼されるよう活動を推進して参りたいと思います。
