会報『かぬち』28号(2024年5月発行)
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支部長挨拶

平素より(公社)日本建築家協会(JIA)沖縄支部の活動に格別のご高配を賜り、心より感謝申し上げます。法人協力会員の皆様におかれましては、毎年各事業に対し多大なるご支援ご協力を賜り、この場をお借りして厚く御礼申し上げます。
沖縄支部は1997年6月に九州支部より分離し、現在支部発足27年目となります。また、JIAは全国に10支部あり、1県1支部は北海道と沖縄のみとなっております。
日本唯一の亜熱帯気候に属し、独特の文化圏を持つ沖縄建築を再考し、世界に誇れる建築文化の将来像を、会員と共につくりあげることを2019年度から事業計画の中心に据え支部活動を行ってまいりました。「頼れるJIA」、「学べるJIA」、「楽しめるJIA」を掲げ、地域の独自性を活かした活動や建築文化の向上に努めて参りました。
さて、昨年5月の通常総会において3期目の拝命を受け、新しい役員も加わり、新体制でのスタートとなりました。更に新型コロナウイルス感染症5類への移行に伴い、これまで中止してきた事業を再開する等、本部や支部活動を活発に実施して参りました。
本部関連では、昨年8月から12月にかけてオンラインで3回に渡って開催された「第4期2050カーボンニュートラル連続セミナー」は、会員外の方にもオープン化し多くの方にご参加頂きました。11月9日から11日に開催された「建築家大会2023東海in常滑」には、沖縄支部より22名の方に参加頂きました。沖縄大会から実施している大会前のオンラインによるプレイベント「大会ウィーク」は、実に多くの魅力的なプログラムがあり、本大会を大いに盛り上げて頂いたと思います。この流れは今年開催される別府大会にも継承される予定で、今後の大会の手法として定着しつつあります。
支部関連では、蒸暑気候での建築手法や台風災害対策などについて、現地建築家等との意見交換、現地調査・視察を通じた建築技術の向上を目的とする「台湾研修」へ17名が参加し、45歳以下の建築系学生・設計事務所スタッフ・行政職員対象の「沖縄未来建築塾」は、住民と一緒にまちの未来を考える「与那原町商業地区まちづくり計画」へ参画し、若い視点でのまちづくりに向けてJIA会員と共に提言を行いました。建築3会実行委員会で構成する「現名護市庁舎のこれからを考える会」は、設計競技や原設計図書等の資料を分析しながら、市庁舎の魅力を伝える市民向けイベントの開催に向けて準備を進めています。「第27回卒業設計作品選奨」は、短期大学、専修・専門学校部門7点、大学部門10点の出展があり、公開審査による白熱した議論が交わされ、学生達も大いに刺激を受けたのではないでしょうか。最優秀作品はJIA本部主催の全国卒業設計作品選奨へ沖縄代表として出品されます。
また、沖縄県が主催し、JIA沖縄支部や建築団体等の後援で開催している「ティーダフラッグス(U40コンペ)」は12回目を迎え、若手の登竜門として定着し、今年度は39作品の応募がありました。これまでに数多くの魅力的な作品が完成しており、更なる若手育成事業として、これらを巡るツアーの検討も行いたいと思います。建築設計3会、沖縄タイムス社で開催している「第9回沖縄建築賞」は、住宅部門15作品、一般建築部門9作品の応募があり、回を重ねるごとに気候風土を意識した完成度の高い作品となっています。次年度は第10回の節目の年となるため大いに盛り上げて参りたいと思います。
結びに、次年度も「建築展」や「卒業設計作品選奨」、「建築文化講演会」、「沖縄未来建築塾」、「まちづくり計画」等、会員を始め建築家を志す学生や若手育成の環境を整え、JIAの公益活動を通じて魅力的なまちや建築づくりに責任を持って関わり、社会に信頼されるよう活動を推進して参りたいと思います。
